どんな人間になりたかった?

その数学者の理論は銀河のように空に昇ってった。歌を奏でたように弧を描きながら。降り注ぐアーチが今は見える。一本の垂線を地平線に落とし、それが波紋のようにどこまでも続いていった。それと真逆な歪な世界を、「だからこそ美しい」とは言えない。この空は少し諦めの跳ね返りがする。

赤子の目をしたとーさんは通さんと左目を切った。切られたあとどう対応したかまで見た。そして左の口へ。それしかなかった。ヒヨって。なにもセーブできなくて。すべてがセーブされている。大きく開いた瞳に注入した毒をすぐさまには抜けなかった。右は無機なものしか食わない。あなたの右には触れません。右はスレッドでカリカリカリ。昔みたいな飲み会は無い。口臭くて電話をためらった。こんなところでも美容とエチケットの問題が。左にペンを持ち替えたら笑い声が聞こえた。だけどそんなんじゃないよ。弱いけど。確かに。ひとり歩きをしたがったのさ。幼稚な白い左が。幼稚に。

頭いっぱいのムダなもの。こんな星くず何の役に立つ?星くず。星くずたち。「カミ」と言えば「フクロ」。

難聴

火曜日。もうすでに課長からはほど遠いいつものパソコンの置かれた机の前に座ってただただ時間が過ぎ去るのを待っては変わり映えしない給料明細ばかりを見ていた。今日は火の雨が降った。傘は骨だけになった。りんごみたいに血だるまになって転げ回る同僚たち。

おしゃべりしては溢れる安心感。息詰まる脳溢血で死にそうな右目に壁をぶち破ってやりたい衝動はどこへやら。こころ満たされてく。耳が赤ちゃんみたいにガチャガチャを欲しがってるんだ。

ぐぐっと押さつけられる

なんだろうこの頭を締め付けるリング。新参者を受け入れる準備はいつでもあるぞ。年寄りは俺だってモテたいのに。さんざん飲み歩くからモテなくなっちゃうんだよ。目がすべる100万本のバラ。やっぱイケメンがいいとっさね。休日課長にはなりたくないけどどこかで生き馬の目を抜かれたんだ。たぶん昇任したときとかに。どてっとかわいく座っているのをさらっとスマートに変えてあげたい。

ゆっくり左に挿入して。爆発させる。跳ね返りはよしてくれないか。余韻をきかせて。俺の笑い声と一緒に。だけどほっとくのもよしてくれないか。それにも過敏に反応するから。寂しくないようにそばにいてくれないか。笑ってそばにいてくれる人よ。いつまでも笑い声が続く気がした。夕日を浴びてさ。日が暮れても寂しくなかった。気がつかなかったからさ。

爆発させるから。驚いてほしいんだ。だけど怖がらないで。怖がるなんて知らなかったな。人がさ。笑って笑って笑い飛ばしたあと。寂しくなるのはいつからだった?真っ白な俺が笑ってた頃から?笑えば笑うほど寂しがり屋になってさ。だってそうでしょ?いつも笑ってるんだから。驚いた顔は花火みたいだった。そう。笑った顔は花火。寂しくないように。寂しくないように。

左を掻いてみた。カリカリカリッ。気持ちよさそうだった。右と左のこだわりが強くて。それは数学的真理をしのぐほどだった。笑いたいときって2/3が3/2って書いてあって2/3って読まないと気が済まないんだ。そんなときは君を寂しくさせたりもした。君が一番じゃなきゃダメなんだろう?君が一番じゃなきゃダメなんだろう?君が一番じゃなきゃダメなんだろう?僕は。僕は。僕は。僕ばっかりだ。だから今は笑わせてくれないか?笑って笑って君の寂しさに気づくまで。

そうして離婚することになったから。なんてゆうのは嘘で。なぜ僕たちは平等に笑い合えなくなった?ハゲだのデブだのって。それでニヤけて落ち着いてんだ?それは壁が崩れていくよう。その有様は良かったのに。壁が崩れてく様子は。壁が崩れてく様子は。見たいんだった。だけど。誰かが悲しむようなら。それはやっちゃいけないね。誰か一人が犠牲になるようなそんな貧乏くじ引きルール。きっと自分に返ってくるよ。壁はみんながいいように。俺が消し去るから。笑いで。わらって。

そんなビジョンを見てる。何も見ようとしないような。すぐさま耳へとシフトしてしまう。ビジョン。音の感覚。漢字の感覚へ。耳で感じる触覚へ。機械的作動音へ。そのとき音を聞きたいんだ。

ハーズバーグ理論

正月休みもあっとゆう間に終わってしまった。またいつもの机に座ってパソコンを開いた。電話をかけるのが面倒くさいと思ってたら仕事にならなくて。ひとつのことが面倒になるとあれもこれもやるのがおっくうになった。そのうち本当に腰を上げられなくなって。内気になってマイナス思考になって逆に自分は次元が違うんだって結論に達してしまったんだ。

左の口が数理物理であったなら

奇妙な夢を見た

音楽と海に憧れる夢だ

そんなもんとうに終わっているのに

オトコのロマン

女性は思い描くのかもね

誰かが指先さらうから

左の口が数理物理であったなら

それは音楽が決勝戦

瞬時の顔色判断を

左の口ができたなら

数学の表現力があれば

イデアを伝えられるのに

ω が有理数ならば、この作業は有限回で終了するが、無理数ならば無限にこの作業が続く。

連分数(れんぶんすう、英: continued fraction)とは、分母に更に分数が含まれているような分数のことを指す。分子が全て 1 である場合には特に単純連分数または正則連分数(英: regular continued fraction)ということがある。単に連分数といった場合、正則連分数を指す場合が多い。具体的には次のような形である。


ここで a0 は整数、それ以外の an は正の整数である。正則連分数は、最大公約数を求めるユークリッドの互除法から自然に生じるものであり、古来からペル方程式の解法にも利用された。

連分数を式で表す際には次のような書き方もある。


または


また、極限の概念により、分数を無限に連ねたものも考えられる。


二次無理数(整数係数二次方程式の根である無理数)の正則連分数展開は必ず循環することが知られている。逆に、正則連分数展開が循環する数は二次無理数である。

いまある数 ω が与えられたとする。ω を超えない最大の整数を a0 とし、


となるよう ω1 を定める。ω1 が整数でないならば、ω1 を超えない最大の整数を a1 とし、


となるように ω2 を定めることができる。以下この作業を繰り返すことにより、n 段までの連分数


を求めることができる。もし ω が有理数ならば、この作業は有限回で終了するが、無理数ならば無限にこの作業が続く。

但し、上述してある通り、ω が二次無理数であり、かつその場合に限り、循環する連分数になる。

は ω に収束する。すなわち上記の作業を繰り返すことによりいくらでも実数 ω に近い有理数を求めることができる。また、ω と連分数の差は


となることが知られており、連分数はディオファントス近似の解を求める手段として有効である。