「だからってそんなすぐに諦めちゃうわけ?」ポコが訊いた。全身がずぶ濡れになっていた。赤レンガはとっくに閉店してしまっていて街灯だけがアスファルトに反射していた。水たまりは波紋を広げては光の輪を投げかけ続けた。ポコがタクシーを呼び止めようと…
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