ゆっくり左に挿入して。爆発させる。跳ね返りはよしてくれないか。余韻をきかせて。俺の笑い声と一緒に。だけどほっとくのもよしてくれないか。それにも過敏に反応するから。寂しくないようにそばにいてくれないか。笑ってそばにいてくれる人よ。いつまでも笑い声が続く気がした。夕日を浴びてさ。日が暮れても寂しくなかった。気がつかなかったからさ。

爆発させるから。驚いてほしいんだ。だけど怖がらないで。怖がるなんて知らなかったな。人がさ。笑って笑って笑い飛ばしたあと。寂しくなるのはいつからだった?真っ白な俺が笑ってた頃から?笑えば笑うほど寂しがり屋になってさ。だってそうでしょ?いつも笑ってるんだから。驚いた顔は花火みたいだった。そう。笑った顔は花火。寂しくないように。寂しくないように。

左を掻いてみた。カリカリカリッ。気持ちよさそうだった。右と左のこだわりが強くて。それは数学的真理をしのぐほどだった。笑いたいときって2/3が3/2って書いてあって2/3って読まないと気が済まないんだ。そんなときは君を寂しくさせたりもした。君が一番じゃなきゃダメなんだろう?君が一番じゃなきゃダメなんだろう?君が一番じゃなきゃダメなんだろう?僕は。僕は。僕は。僕ばっかりだ。だから今は笑わせてくれないか?笑って笑って君の寂しさに気づくまで。

そうして離婚することになったから。なんてゆうのは嘘で。なぜ僕たちは平等に笑い合えなくなった?ハゲだのデブだのって。それでニヤけて落ち着いてんだ?それは壁が崩れていくよう。その有様は良かったのに。壁が崩れてく様子は。壁が崩れてく様子は。見たいんだった。だけど。誰かが悲しむようなら。それはやっちゃいけないね。誰か一人が犠牲になるようなそんな貧乏くじ引きルール。きっと自分に返ってくるよ。壁はみんながいいように。俺が消し去るから。笑いで。わらって。

そんなビジョンを見てる。何も見ようとしないような。すぐさま耳へとシフトしてしまう。ビジョン。音の感覚。漢字の感覚へ。耳で感じる触覚へ。機械的作動音へ。そのとき音を聞きたいんだ。