L

一人より二人の方がいいだろ?勝気な君がボールを拾ってくれた。それだけでまだやれそうな気がするんだ。女子の世界は何も知らないし。雲を掴むような話。だけどまだ立っていられそうな気がする。少しずつ左に寄っていきたい。立ち位置が違うのはわかってるんだけど。L。そんなこと言ったって。俺はLにはなれないし。君から見れば僕がLなんだけど。まだ出会えないや。いつまで経っても出会えない気もするけど。少しずつ小さくしていきたい。いつか君がRになって。その時僕もRになって。不思議だね同じだねって。なにも変わらない。そんな夢を描いたら懐かしいあの頃に戻れる気がする。僕が積み上げてきた全部が。君を守る。もう自分すら入れなくなった。音の空気に乗る。俺は亀山尚輝なんだよ。それだけで会話になればいい。