CRPを標準値や他の患者の値と比較することはあまり有意義ではなく、一人の患者の経過を観察するために有用な指標といえる。ビタミンC投与でCRP値が低下するとの報告がある[1][2] マグネシウムの摂取量とCRP値には逆相関の関係があるとの調査研究がある[3]

C反応性蛋白(-はんのうせいたんぱく、英: C-reactive protein)は、体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れるタンパク質。肺炎球菌のC多糖体と結合するためこの名がある。CRPと略称される。C反応性蛋白は細菌の凝集に関与し、補体の古典的経路を活性化する作用を有する。

C反応性蛋白の産生量は炎症反応の強さに相関するため、血清中のC反応性蛋白を定量して炎症反応の指標とすることができる。すなわち炎症が強いほど血清CRP値は高くなる。日本においては血液検査においてごく一般的に計測される。細菌感染では上昇しやすく、ウイルス感染ではアデノウイルスなど一部のウイルス以外ではインフルエンザウイルスのように強い発熱を発症するものでも上昇は軽微である。つまり、通常の感冒では上昇しないことが多い。

同様の疾患で同程度の重症度の場合でも、CRPの上昇の程度には大きな個人差がある。そのため、CRPを標準値や他の患者の値と比較することはあまり有意義ではなく、一人の患者の経過を観察するために有用な指標といえる。

また、細菌性感染の炎症開始から6時間程度は上昇せず、反応が遅い。炎症早期の指標としては白血球の左方移動、白血球数増加が有用となる。また、日本以外では炎症の指標として一般的に用いられること自体が少なく、英語論文における指標はもっぱら白血球に依存している。

正常範囲 0.3 mg/dl以下
軽い炎症などが検討される範囲 0.4〜0.9
中程度の炎症などが検討される範囲 1.0〜2.0
中程度以上の炎症などが検討される範囲 2.0〜15.0
重体な疾患の発症の可能性が検討される範囲 15.0〜20.0

高値を示す疾患編集
感染症(細菌性・一部のウイルス性など)
自己免疫疾患(関節リウマチなど)
悪性腫瘍
外傷
心筋梗塞 狭心症では数値はさほど上がらないとされる。
その他、炎症を起こす疾患(胃炎・腸炎など)。
炎症反応の指標としては他に、赤血球沈降速度なども用いられる。

ビタミンC投与でCRP値が低下するとの報告がある[1][2]
マグネシウムの摂取量とCRP値には逆相関の関係があるとの調査研究がある[3]