会長

今日はエクセルにデータを打ち込んだ。子供の名札を縫い付けた。目だけが疲れたよ。だけど誇らしい。誇らしい。君よ。家庭は大事にしなきゃいけないよ。仕事に意味を見い出すまえに。何のために働いているのか。わからなくなってしまうまえに。豊かさの意味を。君の時給は安くないから。5万でも安いから。

船の旅。僕たちはファミレスで朝日を迎えた。忘れないでほしいな。僕が忘れたくないだけなんだろうけど。時間が逆流する世界。南の島の春の海。

休むのもいいけど疲れの半分の半分は吹き飛ばせて、半分は君が支えている。「オレの時間が奪われてく」って思うけど、明日机をひっくり返すことだってできるんだ。左遷するクールなリアクションまでが浮かぶ。君がひっくり返せたものは何もないんだと続いていく日々さえも。