巨大な街

東京の人の心の中には少し沖縄が見える。波音が聞こえる。誰に話しかけられることもない。こんな地球の片隅にさえクオンツは染み込む。少し寂しくなったんだ。なぜ世界は止まらない?都会で生きる僕らはかえってその静けさを知っている。包まれているのは優しさですか。それだけ僕らの耳はやられている。ペシャンコになった都会でなぜか僕は平和を感じたんだ。波がそれを砂に変えていく。それは止められないんだと思って都会を眺めたら儚い光に愛しさを感じませんか。明かりの消えた街。静かに息を吸っている。東京。君となんとか折り合いをつけたい。すばらしい歌にその壁一面を変えてくれないか。誰に届かなくていい。俺に届くように。「なんだか働きたくなくて。これは俺の気持ち?それとも誰かの疲れ?」生きて揺れる。ときにこの街に飲み込まれる。国会議員にでもなろうかなと。情熱を履き違える。その両方を抱えて生きていくこともできる。美しい式がこの世界を浮き彫りにする。環境を変化させた。人波が渦を巻いて変化していく。誰もそのことに気づかない。僕は少し怖くなったんだ。ネズミじゃあるまいし。僕らを操っているのは微量なミネラルの変化でもないし、それは確かな式だと思う。生物は波に違いない。矢印は式に違いない。永遠に近いほど僕は矢印の中心にいる。中心が壊れたら生物はまた次の中心を探す。