現実はキスより世知辛い。現実はキスより家のほう。地に足が付かないままで激しく求めあった。嘘だよ。なんだよ。君の体ほしい方はターンオーバーしてる。これっきりなら悲しみ漂わせなきゃよかった。抱いて炎のように。だからわんきゃわんきゃって。手長猿のふるまい。渡過線で抱き合ったまま。愛ちゃん。尚輝君はこのように「天気を作ってる」わけだけど、(人間はそもそも天気を作る生き物で)だけど天気を拡げていって宇宙にエッジがあるかといえば…やっぱエッジを決めるのは人それぞれなんだけど(それぞれ居心地のいい宇宙ってあるじゃん?)それでも人と人とがコミュニケーションを取るために京都大学の望月新一さんが作った「宇宙際タイヒミュラー理論」なんかが使えて。つまり『あなたと私の宇宙は違うけど私からみてあなたがどんな存在であるか(θ-link has〈relatively mild indeterminacies〉(比較的穏やかな不決定性)で評価できる』ってところなんだけど。尚輝君も(だいたい今の世の中も)個人のそれぞれの自由が拡がっていったところに(たとえば私の世界では1+1=△=3だとか)爆発的に情報量が増えていって、最後は例えば「2」がなんであるかを知れる、と思ってるんだよ。そしたら愛ちゃん。尚輝君と宇宙のエッジにぶら下がってキスをしようね。してくれますか?