航空機の設計と製作(1) 設計・製作工程のコンピュータ化。ダッソー・システムズ「CATIA」Mirageはフランス語で幻影あるいは蜃気楼を意味する。

CAD/CAM(Computer Aided Design / Computer Aided Manufacturing)は、航空機に限らず、他の産業界でも日常的に使われているテクノロジーである。ただし航空機の場合、「軽く」「丈夫に」造らなければならないという要求がとりわけクリティカルなので、コンピュータの援用は昔から不可欠な要素となっていた。

設計・製図のコンピュータ化を実現するソフトウェアはいろいろあるが、ことに航空機の業界で有名、かつ広く使われているのが、ダッソー・システムズが開発した「CATIA」である。ちなみに、「CATIA」は「Computer graphics Aided Three dimensional Interactive Application」の頭文字略語とのことだ。

ダッソー・システムズはその名の通り、フランスの航空機メーカー、ダッソー・アビアシオン社の関連会社だ。CATIAはもともと、自社の航空機を設計するための3次元CADソフトとしてこの世に生を受けたのだが、単独の製品として外販され、航空宇宙・防衛産業界から他の重工業、さらに自動車業界など、さまざまな産業界で汎用的に用いられる3次元CADソフトに発展した。

また、単なるCADソフトの枠にとどまらず、設計・製作工程に関わるさまざまな作業をカバーする、多機能の製品に発展してきている。

強度計算とコンピュータ
なにも他のヴィークル、あるいは工業製品がいい加減な設計でよいというつもりはないのだが、ことに航空機の場合、軽さと強度の両立が重要な課題になる。

また、荷重がかかったときに変形することを前提とした設計が必要になるのは航空機の面白いところだ。飛んでいる飛行機の主翼を見てみれば一目瞭然だが、飛行機の主翼というのは弾性体として設計されているので、飛んでいるときに揺れたりしなったりするのが当たり前である。

知らない人が見ると恐怖感を覚えるらしいが、あれはもともとそういうつもりで設計されているものだから、安心して飛行機に乗っていただきたい。と、それはそれとして。

かような事情があるので、航空機の構造設計というのは大変な作業であり、紙の上で設計していたときには膨大な計算を手作業で行う手間がかかっていた。そこにコンピュータを持ち込んで構造解析を行うことで、効率的な設計作業が可能になるだけでなく、無駄のない設計につなげることもできる。

そこで出てくるのが、「鉄道とIT」の第21回でも言及した、有限要素法(FEM : Finite Element Method)による構造解析である。

有限要素法を構造解析に応用する際の細かい話は割愛するが、要は機体構造を構成する個々の要素を小さな要素の集合体とみなして、コンピュータによる強度計算を行う手法である。その「小さな要素」をどこまで細切れにするかで結果の精度が違ってくるから、コンピュータの処理能力が大きく影響する。

この有限要素法による構造解析も、航空機の世界にとどまらず、他の産業界でも広く使われるようになったのだが、たとえば日本で鉄道車両の構造設計に有限要素法を持ち込んだとき、使われたソフトウェアはボーイングを初めとする航空産業界の製品だったと聞く。

また、航空機の設計に際しては「空力」という要素が不可欠だが、これも昔なら手回し式計算機でせっせと計算を積み重ねたり、過去の経験を活用したりといった部分が大きかった。しかし現在では数値流体力学(CFD : Computational Fluid Dynamics)を活用して、コンピュータで空力面の解析を行えるようになっている。

だから、まずCFDを駆使して基本的な解析と設計案のふるい落としを行い、「これぞ」という案について、模型を造って風洞試験を行うというプロセスを踏むことができる。さまざまな設計案について検証を行う作業を、CFDの活用によって効率化して、「ハズレ」を引くリスクを減らしているわけだ。

もちろん、最終的には実機を造って飛ばしてみる必要があるし、そこで初めて発覚する不具合というものも当然ながら存在する。それでも、CFDの活用が効率化やリスク低減につながっているのは間違いないと思われる。

また、民間機では関係ない話だが、軍用機やミサイルの設計で不可欠な要素になってきているステルス設計にしても、コンピュータの活用が不可欠だ。つまり、「こういう外形にしたときのレーダー反射はどのようになるか」をコンピュータで計算することで、ステルス設計に追い込みをかけるわけだ。

実は、初めてステルスを意識して設計されたロッキード社(当時)の技術実証機「ハブ・ブルー」のときからすでに、コンピュータを用いたレーダー反射の計算が用いられていた。ただし、当時のコンピュータの能力ではあまり手の込んだ計算ができなかったので、「ハブ・ブルー」にしろ、そこから発展する形で実用機に仕立てたF-117Aナイトホークにしろ、平面の集合体にせざるを得なかった。

B-2AやF-22AやF-35みたいな、複雑な曲面で構成する外形を持った機体のレーダー反射について計算しようとすると、その曲面で構成する外形を小さな平面の集合体に分解してレーダー反射の計算を行い、その結果を積み上げていかなければならないだろう。それではデータ量と計算量が多くなりすぎてパンクしてしまうので、1970年代のテクノロジーで設計された「ハブ・ブルー」やF-117Aでは、そんなマネは不可能だった。

つまりこれは、コンピュータの能力向上が航空機の設計に影響を及ぼした一例である。

家のカギや照明などを自動で制御する「ホームオートメーション」にとって、やはり重要なのはシステムの安全性です。仮に問題が発生しても問題なく作動するフェイルセーフの仕組みが取り入れられているわけですが、例えば2重の冗長性を持たせたシステムを構築する場合には、それぞれ別々の業者にシステムを作らせ、両社を隔離させた状態で別々にプログラム設計を行わせるとのこと。そしてできあがったそれぞれのシステムに対して同時に同じ指示を与え、同じ動作が行われない場合はそのシステムは「失敗」ということになるそうです。

多くの予算をつぎ込み、パイロットの人命を左右することにもなる宇宙開発になると、求められるレベルは一気に高くなります。Fast Companyのチャールズ・フィッシュマン氏によると、NASAのロケットに搭載されるシステムは「絶対にクラッシュしない」レベルになっているとのこと。

フィッシュマン氏によると、そのプログラムの安定度はまさにケタ違いとのこと。「エラーによる再起動は必要とされず、バグも存在しない。人間が作り上げた中で最も完全に近いシステムです。最近の3バージョンのプログラムでは、42万行に及ぶプログラムで見つかったエラーは、それぞれ1か所ずつ。最新11バージョンで見るとその数は17個に増えています。これに対し、一般向けに開発された同じ規模のプログラムでは、エラーは5000個は存在しているでしょう」と、明らかなレベルの違いが存在する様子を語っています。

それではなぜNASAはこのようなシステムの開発が可能なのでしょうか?フィッシュマン氏はこれを「そうする必要があるから」と説明します。42万行のプログラムの中にあるほんの1文字の間違いにより、数十億ドルどいう予算が無駄になり、乗組員や地上スタッフの命をも危険にさらすということになるため、万全を期す体勢が常に求められるというのがその理由のようです。

CATIA(キャティア)とは、ダッソー・システムズが開発したハイエンド3次元CADソフトシリーズである。名称はComputer graphics Aided Three dimensional Interactive Applicationの頭文字である。

開発元はグループ・ダッソーの一員でフランス最大のソフトウェア会社である。CATIA V1.V2.V3.V4
1981年のダッソー・システムズ社創立以来の製品である。
リリース以来プラットフォームをIBMメインフレームからUNIXワークステーションと変えながら四半世紀以上を生き永らえており、CAD、特に競争の激しいハイエンド3次元CADソフトとしてCATIA V4は1993年発売と古く、またWindows非対応にもかかわらず、現在でも世界各国の大企業で利用・併用使用される比類のない長寿製品である。
もともとは、ダッソー・アビアシオン(Dassault Aviation)の製品である航空機(戦闘機・ビジネスジェット等)の設計用に開発されてきたが、現在では、エアロ・スペースの分野以外の民生需要も多く、国内外ともに多くの自動車メーカーや、重工業メーカーなどで使用されている。

 

極めて大規模、高機能なソフトであるため、複雑で大規模なアッセンブリの設計・開発を必要とする顧客が多い。

 


操作的には3Dの元となる2D形状作成はMICRO CADAM Helix Design & Draftingと類似しており、これを押し出したり、厚みをつけ3D化する。
基本的にエクスプリシット(履歴編集ができない)要素によってデータを構成するノンヒストリー3D-CADといってもよい。
拡張子は.model。
最終ヴァージョンはCATIA V4R2.5。

航空機や自動車、電器メーカーのように大規模なアッセンブリを扱うこともできるために、ENOVIAなどのPLMツール(PDM)と連携して利用されることも多い。

拡張子は.CATPart(部品)、.CATProduct(アセンブリ)、.CATDrawing(図面)。
CATIA V1~V3のデータは全く開くことができないが、オプションによりV4データをVIEWERとして見ることは可能。

CATIA V4には、用途に合わせ、5つのモジュールが用意されている。

CATIA V4 Application Architecture Solutions(CAA)
CATIA V4 Manufacturing Solutions(MFG)
CATIA V4 Mechanical Design Solutions(MECH)
CATIA V4 Analysis and Simulation Solutions(ANS)
CATIA V4 Equipment and Systems Engineering Solutions(ESE)

CATIA V5のシステムは、標準構成とアドオンとの組み合わせで構成される。標準構成はパッケージと呼ばれる。

CATIA V5 プラットフォーム1 標準構成パッケージ

カニカル・デザイン

アセンブリー・デザイン1 (AS1)
ファンクショナル・モールドパート 1 (FM1)
パート・デザイン・フィーチャー・レコグニション 1 (FR1)
3Dファンクショナル・トレランシング&アノテーション1 (FT1)
ジェネレーティブ・ドラフティング1 (GD1)
ヒーリング・アシスタント1 (HA1)
インタラクティブ・ドラフティング1 (ID1)
2D レイアウト for 3D デザイン 1 (LO1)
パート・デザイン1 (PD1)
シートメタル・プロダクション1 (SH1)
シートメタル・デザイン1 (SM1)
ストラクチャー・デザイン1 (SR1)
ツーリング・デザイン 1 (TG1)
ウェルド・デザイン1 (WD1)
ワイヤーフレーム&サーフェス1 (WS1)
マシニング

レース・マシニング1 (LG1)
マニュファクチャリング・レビュー1 (NG1)
プリズマティック・マシニング1 (PG1)
STLラピッド・プロトタイピング1 (TL1)
プロダクト・シンセシス

DMUナビゲーター1 (DN1)
DMUディメンショニング&トレランシング・レビュー 1 (DT1)
ナレッジ・エキスパート1 (KE1)
プロダクト・ナレッジ・テンプレート1 (KT1)
スペース・アナリシス1 (SP1)
シェイプ・デザイン&スタイリング

デベロップ・シェイプ 1 (DL1)
フリースタイル・シェイパー1 (FS1)
フリースタイル・スケッチ・トレーサー 1 (FSK)
ジェネレーティブ・シェイプ・デザイン 1 (GS1)
リアルタイム・レンダリング1 (RT1)
コンプリメンタリー

CADAMドラフティング FOR V5 (CCD)
インフラストラクチャー

COM1TO2エクステンション (C12)
CADAMインターフェース1 (CC1)
インスタント・コラボレーティブ・デザイン 1 (CD1)
オブジェクト・マネージャー 1 (CO1)
プロダクト・データ・フィルタリング 1 (DF1)
ENOVIA VPM サプライチェーン・エンジニアリング・エクスチェンジ 1 (EW1)
IGESインターフェース1 (IG1)
PPR PDM ゲートウェイ 1 (PX1)
STEPコア・インターフェース1 (ST1)
V4 インテグレーション 1 (V41)
イクイップメント&システム・エンジニアリング

サーキット・ボード・デザイン 1 (CBD)
エレクトリカル3Dデザイン&ドキュメンテーション 1 (EC1)
プラント・レイアウト1 (PLO)
システム・ラウティング1 (SRT)
アナリシス

ジェネレーティブ・パート・ストラクチャル・アナリシス1 (GP1)
CATIA V5 プラットフォーム2 標準構成パッケージ

カニカル・デザイン

アセンブリー・デザイン2 (ASD)
コア&キャビティー・デザイン2 (CCV)
キャスト&フォージド・パート・オプティマイザー 2 (CFO)
コンポジット・エンジニアリング 2 (CPE)
コンポジット・デザイン for マニュファクチャリング 2 (CPM)
ファンクショナル・モールドパート 2 (FMP)
3Dファンクショナル・トレランシング&アノテーション2 (FTA)
ジェネレーティブ・ドラフティング2 (GDR)
モールド・ツーリング・デザイン2 (MTD)
パート・デザイン2 (PDG)
シートメタル・デザイン2 (SMD)
マシニング

アドバンス・マシニング2 (AMG)
レース・マシニング2 (LMG)
NCマシン・ツール・ビルダー 2 (MBG)
マルチスライド・レース・マシニング2 (MLG)
マルチ・アクシスサーフェス・マシニング2 (MMG)
プリズマティック・マシニング・プレパレーション・アシスタント2 (MPA)
マルチポケット・マシニング2 (MPG)
NCマシン・ツール・シミュレーション 2 (MSG)
NCマニュファクチャリング・レビュー2 (NCG)
NCマニュファクチャリング・ベリフィケーション2 (NVG)
プリズマティック・マシニング2 (PMG)
3アクシスサーフェス・マシニング2 (SMG)
STLラピッド・プロトタイピング2 (STL)
プロダクト・シンセシス

DMUエンジニアリング・アナリシス・レビュー2 (ANR)
ビジネス・プロセス・ナレッジ・テンプレート2 (BK2)
DMUナビゲーター2 (DMN)
DMUオプティマイザー2 (DMO)
DMU ファスニング・レビュー2 (FAR)
DMUフィッティング・シミュレーター2 (FIT)
フレックス・フィジカル・シミュレーション 2 (FLX)
ヒューマン・アクティビティー・アナリシス2 (HAA)
ヒューマン・ビルダー2 (HBR)
ヒューマン・メジャメント・エディター2 (HME)
ヒューマン・ポスチャー・アナリシス2 (HPA)
DMUキネマティクス・シミュレーター2 (KIN)
ナレッジ・アドバイザー2 (KWA)
ナレッジ・エキスパート2 (KWE)
プロダクト・エンジニアリング・オプティマイザー2 (PEO)
プロダクト・ファンクション・ディフィニション2 (PFD)
プロダクト・ナレッジ・テンプレート・デフィニション 2 (PKT)
DMUスペース・アナリシス2 (SPA)
DMUスペース・エンジニアリング・アシスタント2 (SPE)
シェイプ・デザイン&スタイリング

オートモーティブ・ボディ・イン・ホワイト・テンプレート 2 (ABT)
デジタイズ・シェイプ・エディター2 (DSE)
シェイプ・スカルター2 (DSS)
フリースタイル・オプティマイザー2 (FSO)
フリースタイル・プロファイラー2 (FSP)
フリースタイル・シェイパー2 (FSS)
ジェネレーティブ・シェイプ・デザイン2 (GSD)
ジェネレーティブ・シェイプ・オプティマイザー2 (GSO)
イマジン&シェイプ2 (IMA)
フォト・スタジオ2 (PHS)
フォト・スタジオ・オプティマイザー2 (PSO)
クイック・サーフェス・リコンストラクション2 (QSR)
リアリスティック・シェイプ・オプティマイザー 2 (RSO)
リアルタイム・レンダリング2 (RTR)
インフラストラクチャー

オブジェクト・マネージャー 2 (COM)
ENOVIA VPM サプライチェーン・エンジニアリング・エクスチェンジ 2 (EWE)
STRIM/STYLERTOCATIAインターフェース2 (STC)
V4 インテグレーション 2 (V4I)
イクイップメント&システム・エンジニアリング

コンパートメント&アクセス2 (CNA)
エレクトリカル・ケーブルウェイ・ラウティング2 (ECR)
エレクトリカル・システム・ファンクショナル・ディフィニション2 (EFD)
エレクトリカル・ハーネス・フラットニング2 (EHF)
エレクトリカル・ハーネス・インストレーション2 (EHI)
エレクトリカル・ライブラリー2 (ELB)
エレクトリカル・コネクティビティ・ダイアグラム2 (ELD)
イクイップメント・アレンジメント2 (EQT)
エレクトリカル・ワイヤー・ラウティング2 (EWR)
ハンガー・デザイン2 (HGR)
HVACデザイン2 (HVA)
HVACダイアグラム2 (HVD)
パイピング&インストルメンテーション・ダイアグラム2 (PID)
パイピング&デザイン2 (PIP)
レースウェイ&コンジット・デザイン2 (RCD)
シップ・ストラクチャー・ディテール・デザイン2 (SDD)
システム・ダイアグラム2 (SDI)
ストラクチャー・ファンクショナル・デザイン2 (SFD)
システム・スペース・リザベーション2 (SSR)
チュービング&デザイン2 (TUB)
チュービング・ダイアグラム2 (TUD)
ウェーブ・ガイド・デザイン2 (WAV)
ウェーブ・ガイド・ダイアグラム2 (WGD)
アナリシス

ELFINIストラクチャル・アナリシス2 (EST)
FEMソリッド2 (FMD)
FEMサーフェス2 (FMS)
ジェネレーティブ・アセンブリー・ストラクチャル・アナリシス2 (GAS)
ジェネレーティブ・ダイナミック・レスポンス・アナリシス2 (GDY)
ジェネレーティブ・パート・ストラクチャル・アナリシス2 (GPS)
CATIA V5 プラットフォーム3 標準構成パッケージ

カニカル・デザイン

エアロスペース・シートメタル・デザイン 3 (ASL)
コンポジット・デザイン 3 (CPD)
マシニング

ビジネス・プロセス・ナレッジ・テンプレート 3 (BKT)
シェイプ・デザイン&スタイリング

オートモーティブ・ボディ・イン・ホワイト・ファスニング 3 (ABF)
インフラストラクチャー

オブジェクト・マネージャー 3 (CO3)
アナリシス

トレランス・アナリシス・オブ・デフォーマブル・アセンブリー 3 (TAA)

ダッソー・システムズ(Dassault Systèmes S.E.)(Euronext Paris: #13065, DSY.PA; Nasdaq: DASTY)は、フランスで最大[4]、EUでもトップ2に入る規模[5]のソフトウェア会社。2012年の売上高は世界のソフトウェア業界で15位。[6]

ダッソー製の戦闘機編集
ミラージュIII (戦闘機) - 単発デルタ翼機。
ミラージュIII V (航空機) - 垂直離着陸機。試作のみ。
ミラージュIV (航空機) - 双発無尾翼デルタ翼戦略爆撃機
ミラージュ5 (航空機) - ミラージュIIIの電子装備を簡略化した昼間戦闘爆撃機
ミラージュG (航空機) - 可変翼機。試作のみ。
ミラージュF1 (戦闘機) - 単発エンジン・水平尾翼付きの後退翼機。
ミラージュF2 (戦闘機)(英語版) - 複座・水平尾翼付きの後退翼機。試作のみ。
ミラージュ2000 (戦闘機) - 新世代の単発デルタ翼機。
ミラージュ4000 (戦闘機) - 双発無尾翼デルタ翼機。試作のみ。

ダッソー ミラージュIII

オーストラリア空軍のミラージュIII O(F)
用途:戦闘機
製造者:ダッソー
運用者
フランス(フランス空軍)
イスラエルイスラエル空軍)
アルゼンチン(アルゼンチン空軍)
パキスタンパキスタン空軍)他
初飛行:1956年11月17日
生産数:1,422機(ミラージュ5/50を含む)
運用開始:1961年
運用状況:現役(パキスタン
派生型:
ミラージュIII V
ミラージュ5
ネシェル( イスラエル
クフィル( イスラエル
チーター( 南アフリカ共和国
 

PLM(Product Lifecycle Management)のコンセプトを提唱して積極的なM&Aを実施した結果、CAD/CAMツールだけでなく、PDMを含めた製造業における上流から下流までの業務を統合してカヴァーする製品ポートフォリオを持つ。エアロ・スペースの分野はもとよりそれ以外の民生需要も多く、世界中の製造業、特に主要自動車メーカーや、重工業、電器メーカーなどを顧客としている。また近年は、3D-CADの開発で培った3D技術を、3DVIAのブランド名で、iPhone向けのアプリケーションやゲーム機などPLM以外の領域に展開しようとしている。

創設以来、製品の販売活動やサポート・サービスについてはIBMが分担するアライアンス体制でビジネスをしていたが、2010年4月、IBMのソフトウェア事業部門の中でダッソー・システムズ製品を取扱う事業であったPLM事業部を約6億USドルで従業員ごと買収した。[7][8]

2013年、雑誌フォーブスが選ぶ世界で最もイノベイティブな企業の31位に選ばれる。[9]

2014年、カナダの雑誌コーポレートナイツが選ぶ世界で最も持続可能性のある企業の5位に選ばれる。[10]1981年 設立
1981年 IBMとのグローバル・アライアンス開始
1982年 BMW、メルセデツ・ベンツ、本田技研工業ダッソー・アビアシオンなどへCATIA V1(IBMメインフレーム版)を納入
1984年 CATIA V2を発表
1988年 CATIA V3を発表
1992年 CADAMを買収し、Dassault Systèmes of America Corporationを設立
1993年 CATIA V4(UNIX環境サポート)を発表
1994年 日本法人 ダッソー・システムズ株式会社を設立
1996年 パリ証券取引所(現ユーロネクスト・パリ)とNASDAQに上場(NASDAQについては後にOTC(Over The Counter trading: 店頭取引)扱いに変更)
1997年 SolidWorks社を買収し、ブランドに加える
1998年 Matra Datavision社のソフトウェア事業からEUCLID、STRIM、STRIMFLOWを買収
1998年 IBMでPDM製品のProductManager(PM)を開発していたProduct Data Management(PDM) 事業を買収し、ENOVIAブランドを設立
1999年 SmarTeamベンダーのSmart Solutionsを買収し、ENOVIAブランドに統合
1999年 CATIA V5(Microsoft Windows環境サポート)を発表
2000年 Deneb、Safework、DELTAを買収・統合し、DELMIAブランドを設立
2000年 Spatialを買収
2000年 IBMと共にPLM(Product Lifecycle Management) を提唱
2002年 トヨタ自動車へCATIA V5を納入
2004年 マイクロソフトとのアライアンスと3D XMLを発表
2005年 Abaqusを買収し、SIMULIAブランドを設立
2005年 Virtoolsを買収
2006年 MatrixOneを買収し、ENOVIAブランドに統合
2006年 Dynasimを買収し、CATIAブランドに統合 (DYMOLA)
2007年 3DVIAブランドを設立
2007年 Seemageを買収し、3DVIAブランドに統合 (3DVIA Composer)
2007年 ICEMを買収し、CATIAブランドに統合
2007年 IBMとの販売チャネルを再編[11]
2007年 マイクロソフトと共同でVirtual Earth-3DVIAを発表
2007年 3DVIA.com(3Dモデル共有サイト)サービス開始
2008年 CATIA V6 (SOA環境サポート)を発表し、PLM 2,0を提唱
2008年 Engineous Softwareを買収し、SIMULIAブランドに統合
2008年 3DVIA Virtools for Wiiを発表[12]
2009年 3DVIA Virtools for xBox 360を発表[13]
2009年 3DVIA Mobile for iPhone/iPod Touchを発表[14]
2009年7月 IBM出身で元サン・マイクロシステムズ日本法人社長の、末次朝彦が日本法人の代表取締役社長に就任
2010年4月 IBMダッソー・システムズ製品取り扱い事業(PLM事業部)を統合
2010年 Exaleadを買収[15]
2010年6月 IBM出身で元シトリックス・システムズ日本法人社長の、大古俊輔が子会社SolidWorks日本法人の代表取締役社長に就任
2010年 DWGフォーマットに対応した無償の2D CADソフトウェアDraftSightの配布を開始し、同時に、DWGファイルの共用コミュニティWebサイトDraftSight.comサービス開始
2010年 Geensoftを買収し、CATIAブランドに統合[16]
2011年 Intercim LLCを買収し、DELMIAブランドに統合[17]
2011年 Enginuity PLMを買収し、ENOVIAブランドに統合[18]
2011年 Simulayt Limitedを買収[19]
2011年 Elsysを買収し、CATIAブランドに統合[20]
2012年12月 鍛治屋清二が日本法人の代表取締役社長に就任[21]
2012年 Netvibesを買収[22]
2012年 Getcom Software internationalを買収し、GEOVIAブランドを設立[23]
2013年8月 鍛治屋清二が子会社SolidWorks日本法人の代表取締役社長に就任(兼務)
2013年 SquareClockを買収し、3DVIAブランドに統合[24]
2013年 FE-DESIGN GmbH[25]を買収し、SIMULIAブランドに統合[26]
2013年 Archividéo[27]を買収[28]
2013年 SIMPOE[29]を買収[30]
2013年 アプリソ[31]を買収し、DELMIAブランドに統合[32]
2013年 SFE GmbH[33]を買収[34]
2013年 Safe Technology Limited[35]を買収し、SIMULIAに統合[36]
2013年 RTT AGを買収し、3DEXCITEブランドを設立[37][38]
2013年 ダッソー・システムズ株式会社の東京本社が品川区大崎に移転[39]
2014年 アクセルリス社( Accelrys, Inc., NASDAQ: ACCL)を買収し、BIOVIAブランドを設立[40][41]
2014年 SIMPACK AGを買収し、SIMULIAブランドに統合[42]
2015年 Modelon GmbHを買収[43]

CATIA(3D統合製品設計)CATIA V4
CATIA V5
CATIA V6
CATIA Systems (組み込みシステム設計)[44]
ICEM(サーフェスモデリング,リバース・エンジニアリング,デザイン・ビジュアライゼーション)
Dymola (物理系のモデリングと振舞いのシミュレーション)
Geensoft (組込みシステム開発)
Electre(回路図・ワイヤー配線図)
ENOVIA (統合PDM)V6
VPLM (LCA, VPM Navigator)
SmarTeam
DELMIA(英語版) (デジタル生産製造)
SIMULIA(英語版) (シミュレーション)V6
Abaqus(有限要素解析)
Isight, SIMULIA Execution Engine (シミュレーション・プロセスの自動化)
Fiper, Simulation Lifecycle Management (SLM) (設計最適化ソリューション)
3DVIA(英語版) (3Dツール)Composer (3Dドキュメント作成)
Mobile (iPhone/iPod Touch対応 3Dビューアー)
Shape (コンシュマー向けフリー3Dツール)
Store (ヴァーチャル小売店舗)
Studio (インタラクティブ3Dアプリケーション開発プラットフォーム)
Virtools (インタラクティブ3Dアプリケーション開発プラットフォーム)
Spatial (3Dソフトウェア・コンポーネント)
Hosting
Scenes
Player (コンシュマー向け3Dビューアー)
SolidWorks (メカニカル設計3D CAD)
DraftSight (AutoCAD互換2D CAD)
Exalead(英語版) (情報検索ソリューション)
3DSwYm (Web 2.0ソリューション)
GEOVIA (鉱業事業者向けの地質モデリングとシミュレーション)
NETVIBES(ポータルソリューション)
3DXCITE(3Dモデル・ビジュアライゼーション)
BIOVIA(ライフサイエンス産業向けソリューション)

マルセル・ブロックはユダヤ人であったため、戦争中は収容所に入れられた。マルセルの兄、ダリウス・ブロックがレジスタンス運動において名乗った変名である

 

ダッソー(「突撃」を意味する)

 

というマルセル・ダッソー(Marcel Dassault) に戦後改名し、社名も1947年12月20日マルセル・ダッソー社 (Avions Marcel Dassault) に変更した。1971年にブレゲーと合併し、ダッソーブレゲー社 (Avions Marcel Dassault-Breguet Aviation; AMD-BA) 社となったが、オーナーへの配慮で1990年にダッソー・アビアシオン社(Dassault Aviation)に改名した[1]。