物理法則と人間

物理法則が一つの式であらわされたからって、それが世界のすべての事象をあらわしていることはまったくない。物理法則にまったく逆らって行動する『私』がいるからだ。危険を顧みずに犯罪に飛び込む警察官がいい例だろう。人は誰しもこのように『他人には当てはまらない特性』をもって、本来ならば物理法則に逆らっていることをやってのける。職業なんかはいい例で、普遍的な物理法則に逆らっているからこそその職業は成り立っているといってもよい。そしてこれが我々が取り巻く地球環境の至るところに張り巡らされているのだ。宇宙をあらわす物理法則の式にわれわれの存在こそがメインに成り立っているのが地球環境といえる。線形性が成り立っているからといって、その『一本一本の線』は、まったく違った内部構造をもっている我々の個体であるのだ。そうじゃあなくてうやむやにしたいんだ。後生だから。うやむやにしたい以外の一切の感情はない。われわれはなんとなくちょうどよくすることをやっている。