慣れると指も味を感じるという。イスラム教徒が木曜日と金曜日に結婚披露宴を開く。ウエイターが残飯仲買人に売る。いくらだ。1円か。さらに卸売をする。昨日か一昨日のもの、鮮度が落ちると安くなる。リキシャ運転手が買う。ケータイがこの指の味を覚えているのかも知れない。アップルのように指先でうまいケータイ。食べ物に目が座る。カラスと奪い合う。やはり指先に空洞が開くようだった。なきがらがあるのも自然かも知れない。アップルが憎くなる。このなきがらを脇に添えて、なおも私の指先に文字を打つ食を薦めてくる。テトラヘデラルアップル。だが最後まで起きていられないよりかはいい。まるでアンタイサンを吸い込むキューブインサイドアウトザサンのように。もうこれがサンフレイムオービタルオーバルなのかもしれない。