ぐうたらだなんてごめんなさい。

音はいらない。そう言って手を伸ばしたさきに。ペンがころがっていたんだ。太くてやわらかいペンがよかったな。だけど針のような硬いペンだった。まあるい愛情。そんなものにも似た。絵をかけたなら。名前も知らない誰かにさらわれた光は。この手で生み出せそうなのに。線はとまり。点は打てない。君はテレビが好きだった。僕は音楽が好きだ。そんなところも好きだった。ぐうたらだなんてごめんなさい。