2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

声と言葉

嘘ばっかの声で虫が鳴いてる。嘘ばっかの声で木々が揺れてる。そう思った瞬間本当の声が聞きたいと思った。だけど言葉に頼った。確かなのはどっち。どちらかに耳をすませばそれはあほになる。それはばかになる。真実の言葉は揺れないだろう。だけど僕は生き…

左後ろにどいてよかった

かつて俺が使ってた右上を子供たちが使ってる。感情を爆発させながら。発狂してるかと思うくらいに。左後ろにどいてよかった。ただよう君をみてる。この世界をさまよって。いつか答えを見つけていく。それにはどくだけでよかったんだ。僕は今不器用かもしれ…

左後ろからきたやわらかい手にかくされた小さな針

なにも言えないや。なにも教えてあげられなくてごめん。弱いやつの肩も持ってあげられなくて。生きるってねえなんだい?生きるのがうまくなるために生きることかい?そしてそれを楽しいと思う感覚をもつことかい?東京でもせいせいと息を吸って。田舎でもな…

右上のだんご

もうねようぜ。こんな組織続けたって。いびつな感情がだんごになるだけ。誰かの感情を勘ぐって。結局一日が過ぎた。だんごの中。右へ行ったり左へ行ったり。つまりは誰かの感情の上を走ってた。だんごじゃないかもしれないけど。少なくとも右上の世界。それ…

12,13

なぜだろう。息子の横にいてもかわいかった頃の顔だけが浮かぶ。雪を見上げた表情。魔法のおかしをもらったときの表情。最近も遊んでいるはずなのに。二人でいてもどこかぎこちないんだ。大人になるってこういうことかもしれないんだけど。さびしくてしかた…

いちごごはん

理念だけがそびえ立つ市役所。本当の自分をどこに置いて来た?カラスがビルの上を旋回した。死ぬときってやっぱ苦しいのかい?カラスに聞いてみた。間違いない。帰って寝てる息子たち。でかくなったもんだな。かわいかった仕草を思い出しては口に出して確か…

大変なお仕事

左手の人差し指から 左手の小指から 左の舌べらから 背筋を張って 右手の小指の先から 世界が淀みなく流れ 君と二人 桜の公園で 世界のパラダイムを 息を吸うように 空に放つ 笑った総理大臣が 笑った最高裁長官が 笑った衆議院議員が 世界のパラダイムを 息…

宇宙の外側についての考察。曲がった空間を真っ直ぐに進む。

われわれが見てる光は重力レンズで曲がって曲がって最後はブラックホールに落ちるのではないか。だとしたら我々が何もないと思っている夜の暗闇も結局はブラックホールを見ているということになる。一番何もないと思っていた夜空が実はレンズ越しに見ている…