ニッチな宇宙ゴミ軌道

軌道計算というと天体と宇宙飛行体の軌道を計算することであるが、実際にそれのミニチュアを宇宙空間に作ることもできる。1cmの物体と1mmの物体とかで。燃料のかかるロケットを飛ばすばかりでなく、こういった小さな物体の軌道設計をしていくと、次第に宇宙ゴミの軌道や相互関係なんかも理解が深まっていくのではないだろうか。大きすぎる天体プロジェクトに巨額の予算や入手困難な資源を考えて先行投資があまりに人類の現在を束縛しすぎるようになったら、このような塵や埃レベルの天体設計を考えるとビジョンが広がっていくこともあるかもしれない。いま宇宙ゴミ同士は相互関係があまりないように感じられるかもしれない。ただそのように離れた宇宙ゴミ同士を行き来できるようなプロジェクトも相当価値のあることに思えてならない。