これも湯浅政明監督の「マインド・ゲーム」等の影響が濃い作品になっていますね。またこの作品あたりからフルデジタルで制作したりしています。当時はPhotoshopのビデオレイヤーで動きのラフを描いて、一枚ずつSAIで清書してAfter Effectsでコンポジットという工程で制作していました。
※Photoshop…アドビシステムズ社の画像編集ソフト。
※SAI…SYSTEMAX社のペイントツール。
※After Effects…アドビシステムズ社の映像編集ソフト。
本当に動かしたことがない初心者の方にはロトスコープとかもおすすめです。
※ロトスコープ…実写動画を別に撮影して、それをもとにアニメを作る技法。
一番となると難しいのですが、湯浅監督作品には影響を受けたと思います。「マインド・ゲーム」などは実写を混ぜてアニメを作ったりされているので、「アニメは自由でいいんだな」ということに目覚めました。
今、実写の動画は撮ろうと思えばスマホやiPhoneでも撮れますから、それをトレースする感じです。しかも30コマ描く必要はなくて、大体6~8コマくらいでキーフレームを選んで繋げても割と見れるアニメになりますよ。
特に、演技のイメージはあるんだけど、それを描くのが大変だっていう方にはいい技法だと思います。ただ、その撮った映像をアニメキャラクターとかに当てはめようとすると、ちょっと手間がかかります。
頑張れば誰でも一ヶ月でできるアニメの作り方をご紹介!特別協賛のセルシス社ご協力のもと、今話題のアニメーター・吉邉尚希氏にレクチャーをお願いしました!
冒頭の4秒ほどのアニメを作られたのが、今回レクチャーしていただく吉邉尚希さんです。はじめにお聞きしますが、このアニメの製作期間はどのくらいでしょうか?
メイキングを公開する目的ではありますが、一人でおおよそ3~4時間程で制作しました。
https://www.youtube.com/watch?v=pKha8EwJ1YA
そうですね。大まかにいうと、
①ネタ出し
②コンテ(ラフ・プロット)
③原画
④動画
⑤彩色
…という工程ですかね。
特に初心者の方は、何はなくとも「ネタ出し」が重要です。
アニメの最初から最後まで順番に描いていく必要はなく、とにかくイメージをどんどんコンテに落とし込んでいくのがコツです。すると、次にどのような技法を使おうか、などがぼんやり見え始める。