おもいっきり「新世紀エヴァンゲリオン」22話のロンギヌスの槍で空をぶち抜くカットのオマージュが入っています。若気の至りというか、やっぱり色んな方のを真似したりしながら動かし方を学んでいた気がします。

これも湯浅政明監督の「マインド・ゲーム」等の影響が濃い作品になっていますね。またこの作品あたりからフルデジタルで制作したりしています。当時はPhotoshopのビデオレイヤーで動きのラフを描いて、一枚ずつSAIで清書してAfter Effectsでコンポジットという工程で制作していました。
Photoshopアドビシステムズ社の画像編集ソフト。
※SAI…SYSTEMAX社のペイントツール。
After Effectsアドビシステムズ社の映像編集ソフト。

本当に動かしたことがない初心者の方にはロトスコープとかもおすすめです。
ロトスコープ…実写動画を別に撮影して、それをもとにアニメを作る技法。

一番となると難しいのですが、湯浅監督作品には影響を受けたと思います。「マインド・ゲーム」などは実写を混ぜてアニメを作ったりされているので、「アニメは自由でいいんだな」ということに目覚めました。

今、実写の動画は撮ろうと思えばスマホiPhoneでも撮れますから、それをトレースする感じです。しかも30コマ描く必要はなくて、大体6~8コマくらいでキーフレームを選んで繋げても割と見れるアニメになりますよ。

特に、演技のイメージはあるんだけど、それを描くのが大変だっていう方にはいい技法だと思います。ただ、その撮った映像をアニメキャラクターとかに当てはめようとすると、ちょっと手間がかかります。

頑張れば誰でも一ヶ月でできるアニメの作り方をご紹介!特別協賛のセルシス社ご協力のもと、今話題のアニメーター・吉邉尚希氏にレクチャーをお願いしました!

冒頭の4秒ほどのアニメを作られたのが、今回レクチャーしていただく吉邉尚希さんです。はじめにお聞きしますが、このアニメの製作期間はどのくらいでしょうか?

メイキングを公開する目的ではありますが、一人でおおよそ3~4時間程で制作しました。

https://www.youtube.com/watch?v=pKha8EwJ1YA

そうですね。大まかにいうと、
①ネタ出し
②コンテ(ラフ・プロット)
③原画
④動画
⑤彩色
…という工程ですかね。

特に初心者の方は、何はなくとも「ネタ出し」が重要です。

アニメの最初から最後まで順番に描いていく必要はなく、とにかくイメージをどんどんコンテに落とし込んでいくのがコツです。すると、次にどのような技法を使おうか、などがぼんやり見え始める。