ゼロエミッションとテロ

今ゼロエミッションをやめたらテロを拡げている地域テロ主義に石油利益をばら撒くことになる。地球を終わらせようとする輩に資金と材料ルートを拡大させることになる。核とミサイルを保有する鉄砲玉国家を汚職と腐敗で作り上げることを拡大させていくことになる。モスクの建設や運営などの宗教的な活動のみならず、病院経営や貧困家庭の支援など草の根的な社会慈善活動をはば広く実践し、大衆を相手にさまざまな社会活動を展開した政党がテロ組織化する。政治における民主化を要求する政党は、非民主的な政治運営を進めてきた政権側にとって好ましい存在ではなく、それゆえ各国の政権は党員の逮捕・資産凍結などの抑圧的な姿勢を採ってきた。そのため、研究者が政党に関する調査を進めることには困難さがともない、イスラム社会で果たしてきた政党の重要性に対し、その研究蓄積は必ずしも豊富なものとはいえない状況にある。

汎アラブ主義は理論的には社会主義にアラブ独自の民族主義が混ぜ合わされたものである。人民民主主義憲法で掲げ、党内で「同志」と呼び合い、書記長が強い権限を持つといったソ連社会主義と共通するところが多い。宗教との関わり合いは曖昧なものがあり、これがイスラーム主義との摩擦を生む原因となる。そして、草創期にイスラエル建国が重なった事により、汎アラブ主義は民族運動から反イスラエル闘争へ変質する。この事によって一時は思想が先鋭化するものの、それは対イスラエル関連のみであった。このため、理論化・整合の時間が得られず、特に経済・宗教問題はほとんどなおざりになってしまった。さらに、イスラエルにこうした汎アラブ主義のアラブ諸国が敗北を重ねるという事態も、民衆が汎アラブ主義に幻滅し、離れていく原因となった。しかし、汎アラブ主義が消滅したと言う訳ではなく、汎アラブ主義者による政治団体は現在でも各地で活動しており、アラブ連盟等を通じてアラブ諸国の連帯が模索されている。

これらのことは我々の日常的な犯罪(軽犯罪・不道徳あるいは無神経・無関心)と密接な関係がある。小さくてもアクションを起こすべきだ。地球の地獄になりつつあるアフガニスタンに。「誰一人取り残さない」ためにできることを。