下水のメタン発酵

下水のメタン発酵には多様なプロセスがあり、メタン生成細菌に対しての必須元素についても、酸素、二酸化炭素のみならず、我々と同じようにマグネシウムや鉄などの微量ミネラルも必要としている。これらのミネラルの不足により、メタンの生成速度は0.7%から1.04%まで、それぞれ大きな違いを生じる。また発酵槽の温度や曝気、また超音波などのソノケミストリーによっても反応速度に違いを生じるのは、われわれ人間が薬物やDNA切断、遺伝子導入において細胞膜からの侵入のしやすさ、細胞壁の破壊を主反応に併用することによって速度系あるいは反応の可否を決定、促進できることと同様である。また、我々の宇宙飛行の際にも、電離層におけるソノケミストリーの活用によって、船外へのダメージを調節できることにも同様のプロセスを用いることができる。このようにして得たメタンをまたミネラルを用いた水素生成へと変えて「生物資源水素」を生成することができる。