デバイ模型、アインシュタイン模型

超伝導状態を実現するためには、電子がペア(対)となって

ボソン化し、最低エネルギー状態に集団で凝縮(ボース凝縮とみなせる状態)する

必要がある。

BCS理論では電子-格子相互作用を介して

電子同士がフォノンを仮想的に交換(或いはフォノンを介して運動量を交換)する

ことによって、

(逆に)(遠くの)電子同士に引力が働くと考える。この引力によって生じる電子対(スピンは互いに逆向き、かつ対の全運動量がゼロ)をクーパー対(クーパーペア)と言う。金属では通常、

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である。デバイ模型(デバイもけい、英: Debye model)とは熱力学と固体物理学において、

固体における、フォノンの比熱(熱容量)への寄与

を推定する手法である。

デバイ模型では、原子の熱による格子振動を箱の中のフォノンとして扱う。一方、先に発表されていたアインシュタイン模型では、固体を相互作用のない量子的な調和振動子の集まりとして取り扱う。