会議は鉄の味がした

椅子に座っている僕はばかみたいだった

会議は鉄の味がした

忘れないでほしいな

会議は鉄の味がした

それだけだよ

それだけなんだよ

少し残って天に昇っていったのは

きっとスープなんだろう

それは床にこぼれてたんだ

だけど僕がもらしたわけじゃない

コーカイが揺らぐ水面に

どんなふうに口をつければよかった?

そうしてスープは天に昇る

握ってたスプーンは鉄だったんだ

顔を映すためだけの

俺はスプーンをひねりつぶした

家族を犠牲にした日々に

そこは相打ちだったかもしれない

でも僕のほうが軽かったな

何十年もじゃなかったから

ふるえのる泡もない

それはひしゃげて曲がったままが僕の心模様

あたまはからっぽのほうがいいんだよライト