名前の由来は+(プラス)と−(マイナス)[9]。

落合 陽一(おちあい よういち、1987年9月16日 - )は、日本の研究者、大学教員、博士(学際情報学)、メディアアーティスト、実業家。ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長、筑波大学 学長補佐・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長・図書館情報メディア系 准教授 デジタルネイチャー研究室主宰[1]、人工知能科学センター研究員、知的コミュニティ基盤研究センター研究員、大阪芸術大学客員教授デジタルハリウッド大学客員教授VRコンソーシアム理事、一般社団法人未踏理事、電通ISIDメディアアルケミスト博報堂プロダクツフェロー、その他多数。ワタナベエンターテインメント所属。

開成高校卒業
筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒業[2]
日本学術振興会特別研究員 DC1
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了) (博士指導教官:暦本純一[3][4])
Pixie Dust Technologies CEO (2015-)
筑波大学 図書館情報メディア系 助教 デジタルネイチャー研究室主宰 (2015-2017)[1]
筑波大学 図書館情報メディア系 准教授 (2017-)
筑波大学 デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長 (2017-)
筑波大学学長補佐 (2017-)
大阪芸術大学客員教授 (2017-)
デジタルハリウッド大学客員教授 (2017-)
JST CREST「計算機によって多様性を実現する社会に向けた超AI基盤に基づく空間視聴触覚技術の社会実装」研究代表

東京都出身、六本木育ち。開成高等学校筑波大学情報学群情報メディア創成学類卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士(学際情報学)。本人が提唱する「デジタルネイチャー」という価値観[5]に基づいた研究やメディアアート作品を制作。コンピュータと応用物理を組み合わせた視覚的・触覚的作品などデジタル装置を用いてアナログな実体を駆動する研究で知られる[6][7]。Pixie Dust Technologies inc およびジセカイ株式会社を創業。現在は、DMM オンラインサロンにて「落合陽一の解体魔術講座」開設中[8]。

父は国際政治ジャーナリストの落合信彦。叔父は空手家(和真流宗家)の落合秀彦
名前の由来は+(プラス)と−(マイナス)[9]。
座右の銘は「変わり続けることを変えず、 作り続けることをやめない」[9][10]
東京大学に二度受験失敗している[11]。
個人サイトにはプロフィール写真が大量に掲載されている。
プレゼンテーションの際に列挙される肩書きが平均14個ある。
人生や命には等しく価値がないと思っている[12]。
研究者を志したのは大学二年生の時。学部進学時にはやりたいことが決まっておらず、筑波大学は「鉛筆転がして決めた」と語っている[13]。

コンピュータや電子回路といったデジタル装置だけでなく、コマやシャボン玉、虫眼鏡や万華鏡など古典的なアナログ装置を作品制作に用いることが多い。

電気がみえるデバイス (2009年)[14][6] - 電子工作やメディアアート制作に用いるブレッドボードをモチーフにした電圧を可視化する作品。
ほたるの価値観 (2010年)[15] - 発光ゴキブリをテーマにしたインスタレーション。ホタルとゴキブリを対比して命の価値を問う作品。
Homunculus (2011年)[16] - 人間と車を一体化し、視線やジェスチャーが出る車を走らせる作品。
The Cyclone Display (2011年・ACM SIGGRAPH)[17] - コマの回転錯覚で情報を表現する物理的なピクセルで構成されたディスプレイ。
ヒューマンブレッドボード (2011年)[6] - 電子工作やメディアアート制作に用いるブレッドボードをならべた作品。人間が昆虫や植物と並列に接続され電子回路を形成する。
視野闘争のための万華鏡 (2011年・ACM AH / 府中市美術館)[6][7] - 視野闘争を意図的に引き起こすための両眼万華鏡。
The Colloidal Display (2012年・ACM SIGGRAPH / 2016年・KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭)[18][19] - 質感表現のための薄膜ディスプレイ。
モナドジー (2012年・Tokyo Designers Week 2012 / MMM2012 / 2016年・KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭)[7][19] - 暗室の中で輝く単光源に照らされたシャボン玉の作品。
アリスの時間 (2012年・府中市美術館)[7] - 実物投影機を並べることでフィルムを使わないアニメーションを作る作品。
煙のオリハルコン (2012年・バーニングジャパン)[20] - 炎の構成要素を煙、光、熱とし、それらを猛烈に発散するインスタレーション
浮遊都市の透視法 (2013年・Tokyo Designers Week 2013)[21] - 都市と高速道路を模した透明な道の上をたくさんの車が走っていく作品。
飛鼠の振り子 (2013年・Tokyo Designers Week 2013)[22] - 暗闇の中で金属板が揺れ動きコウモリにような音をたてる作品。
三次元音響浮遊 (2013年)[23] - 超音波によって様々なものを空中に浮かべ三次元的に動かす研究。
ピクシーダスト (2014年)[24] - 超音波によるフィールドで空中に絵を描く研究。
Fairy Lights in Femtoseconds (2015年) - 空中に触れる光をレンダリングする研究。
Holographic Whisper (2016年) - 空中に超音波集束による点音源を作る研究。
幽体の囁き (2016年・KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭)[19] - 廃校の校庭に空間音響技術を用いて人の気配感を作り出す作品。
ゾートログラフ (2016年) - ゾートロープとキネマトグラフを融合した作品。カナヘイとのコラボレーションも行った。
Levitrope (2016年) - 空中に浮いた金属球によるインスタレーション作品。
Wearable One OK Rock (2017年) - 着る音楽というコンセプトで作られた衣服。ONE OK ROCKとのコラボレーション。
Morpho Scenery (2018年) - 風景を物質的に変換する波面をとして薄型のフレネルレンズを高層ビルの窓辺に吊し駆動した作品。
Silver Floats (2018年) - 波源の形をした鏡のオブジェが浮揚・回転し周りの風景を歪めて映すインスタレーション作品。TDKとのコラボレーション。