先端巨大症

巨人症(きょじんしょう、ギリシャ語: γίγας、ラテン文字転写: gígas、英: Gigantism)は、標準の人より著しく高い身長を示す病態。

一般的には異常に体が大きい状態全般を指す。

脳性巨人症のこと。
下垂体性巨人症のこと。

ブレンデン・アダムズ(英語版)(アメリカ・ワシントン州出身。2008年、13歳の頃に身長が225cmに達し、ギネスブックの「最も背の高い少年」と認定された。染色体異常によるもので、治療を受け18歳で成長が止まり、現在は234cm)
サンディ・アレン(英語版)(アメリカ出身。「世界一背が高い女性」としてギネスブックに認定経験あり。)
生月鯨太左衛門(元力士)
岡山恭崇(現在、過去を通じて最も背の高い日本人バスケットボール選手。存命中の日本人としては最長身。230cm)
トリーンティ・キーファー(オランダ出身の巨女)
スルタン・キョセン(2010年度のギネスブックにて「最も背の高い人物」と認定された。)
リチャード・キール(俳優。「007シリーズ」の鋼鉄の歯を持つ大男の殺し屋、ジョーズが有名)
クリストファー・グリーナー(英語版)(イギリス出身。2007年にニール・フィングルトンに破られるまで、長きに渡って「イギリスで最も背の高い人」として知られた。7'6.5"(約229cm))
バーナード・コイン(アメリカ出身。身長が8フィート以上に達した人物の一人。)
ユリウス・コッホ(ドイツ出身。身長が8フィート以上に達した人物の一人。)
アンドレ・ザ・ジャイアント(プロレスラー)
釋迦ヶ嶽雲右エ門(日本、島根県出身。江戸時代の力士。7尺1寸6分(217.4cm))
篠原信一(柔道家
ジャイアント・シルバ(プロレスラー)
ダリップ・シン(プロレスラー)
レオニード・スタドニク(2007年度にて「最も背の高い人物」と認定された。)
曾金蓮(中国出身。「はっきりした証拠のある中で人類史上最も背の高い女性」とされている。)
孫明明(バスケットボール選手)
チェ・ホンマン(格闘家)
出羽ヶ嶽文治郎(元力士)
羅生門綱五郎(力士、プロレスラー、俳優)
レイマン・アリ・ナシュヌシュ(元バスケットボール選手)
白頭山福童(元力士)
ジャイアント馬場(元プロ野球選手、プロレスラー、プロ野球選手時代に脳下垂体腫瘍の手術を受けたことを告白している)
チャールズ・バーン(アイルランド出身の巨人)
エル・ヒガンテ(元プロレスラー)
穆鉄柱(元バスケットボール選手)
マシュー・マッグローリー(1973年5月17日- 2005年8月9日。俳優。映画「ビッグ・フィッシュ」の巨人カール役が有名。ギネスブックに「最も足の大きい人物」と認定されていた。229cm)
松坂良光(1935年 - 1962年。日本、長野県出身。「はっきりとした証拠がある中で史上最も背の高い日本人」とされている。237cm)
ゲオルゲ・ムレシャン(元NBAバスケットボール選手。マヌート・ボルと共にNBA史上最も背の高い選手として知られる)
バイノ・ミリリンヌ(1909年 - 1963年。フィンランド出身。「フィンランド史上最も背の高い人」とされている。「最も背の高い兵士」としても知られている。247cm)
ピーター・メイヒュー(俳優。「スター・ウォーズ」のチューバッカ役が有名)
姚徳芬(中国語版)(中国出身。「世界一背が高い女性」としてギネスブックに認定経験あり。)
アダム・ライナー(オーストリア出身。十代後半から二十代前半頃までは非常に小柄で、小人症、巨人症のどちらにも該当した史上唯一の人間とされている)
ジョン・W・ローガン(アメリカ出身。「もっとも背の高いアフリカ系アメリカ人」であり、「人類史上2番目に背の高い人」とされている)
ポール・ワイト(プロレスラー)
ロバート・ワドロー(1918年 - 1940年。アメリカ・イリノイ州出身。ギネスブックにて「はっきりした証拠のある中で人類史上最も背の高い人」とされている。272cm)
ニコライ・ワルーエフ(プロボクサー「史上最大のヘビー級チャンピオンボクサー」として知られる)
李明勲(北朝鮮出身。バスケットボール選手。235cm)

先端巨大症(せんたんきょだいしょう、acromegaly)は、脳の下垂体前葉の成長ホルモン分泌腺細胞がその機能を保ったまま腫瘍化し(=機能性腺腫)、成長ホルモンが過剰に産生され、手足や内臓、顔の一部分が肥大する病気。別名、末端肥大症もしくはアクロメガリー。また、「巨人症」と一般に称される状態はこの病気であることが多い。

先端巨大症患者の顔の特徴。頬骨が目立ち、額が出っ張り、あごが大きくなり、顔のしわの線が目立っている。額とそれを覆う皮膚は分厚く、前頭隆起を起こす可能性がある。(異常に目立つ額は眉の隆起を伴うことがある)

成長ホルモンの過剰分泌により以下の症状が現れる。

唇が厚くなる。
額が突き出る。
下あごがせり出る。
四肢の異常な発達。
四肢以外の筋肉の収縮。
骨がもろくなる。
名前の通り体の先端から肥大していく病気である。症自体には生命の危険は無いが、先端肥大症を放っておくと、死亡する確率が2倍以上になり、寿命が10年前後短くなると言われている。

骨発育停止前に成長ホルモンの分泌が過剰に起こる場合には下垂体性肥大症と呼ばれ身長や四肢や指の異常成長が見られる。

個人によっては身長が過剰に成長し、210センチメートルを越えたあたりから健康に悪影響を及ぼす危険性が高くなる。世間一般では長身の人物は身体が強いと思われがちだが、巨人症患者は身長の過剰な成長によって膝や背骨を痛めやすく、重度の患者は両手で杖をついたりして歩行しなくてはならなくなる。また、内臓は体に比して大きくなるわけでもないため内臓の働きに問題を持つ患者も少なくない。