pH7を通らずに酸性とアルカリ性が入れ替わる

ここでpH7を通らずに酸性とアルカリ性が入れ替わることを考えたい。つまりpH7の状態は完全に全体的な「相」として持ち越され、反対側から(つまり強アルカリの側から)アルカリへと近づくという方向だ。軌道を使って例えるとわかりやすいかもしれない。初め酸であった電子が、強酸でも弱酸でもよいが、その状態で中間状態の軌道を持った位相にインターセプトされ、そのまま軌道上を回転する。そして軌道上をアルカリ側まで運ばれたのち、アルカリの軌道にインターセプトされるのだ。つまりpH7の状態は「相」でしかあり得ず、相をやり取りすることで受け渡し先が強アルカリでしかない状態にするということだ。ここでまた幾何を用いるとわかりやすい。この幾何は中間状態を取り得ない(崩れる移行期をもたない)とすると直感的には理解できる。