少し傷つかなくちゃ言葉はいえなかった。

喜ばせようと思って嘘に溺れてく。ほんとは守ってほしかった。だからかわいいを守ろうと思って立ち上がるくせがついた。恋してたみたいにほんとは応援してほしかったのは自分のほうで。だけど応援するって約束しちゃった。言葉では言えないからお金で態度を示した。言いたかったのは一度書いて消した。少し傷つかなくちゃ言葉はいえなかった。ずるいねあなたは。溺れさせたのは。喜ばせようと思ってあなただけになんて言葉を吐いた。引き裂かれるみたいにあなたは逃げた。言葉だけじゃなくて手も。早いもの勝ちだってあなたは汚れた。それが嫌だって思ったのはむしろあなたの方だった。ほんとにずるいよね。信じれる声には嫌いと言った。ばかにするつもりがばかになってしまった。ATMなんてあだ名をつけてあなたのお金で恋をした。ほんと立ってらんなかった。私でさえむりだった。ほんの一瞬でもヒーローになれた気がした。顔だけはいまも保ってる気がして。でもほんとうは誰も嘘に気づいてるんだわ。やっぱり私も。ずっと助けようと思ってあなたも金に溺れてく。ほんとは彼氏に振られたんだったわ。そのきっかけがいまもここにある。守ってほしいそれ以上に私もヒーローになりたかった。医療とか機械とか現金に直結する知識は逆に危険だ。視線が。