式自体もアプリみたいなものなのかもしれない

我々は量子力学の式をすべて記憶することはできない。したがって量子計算あるいは実験において我々はこの式を「間借り」することになる。もちろんその式にまつわる成り立ちを読めばその式は「適当」にも「より深く」にも理解することができる。

量子力学に限らず、新たに出てきた最新鋭の数学の式などは、場合によっては一見してその証明を理解若しくは腑に落ちることができない場合が多い。しかしながら『その式が有用』であった場合は(その式の上に次の研究が成り立っていること)その式を【よくわからない】まま使うこともある。

我々は数あるアプリについて、その製造方法(プログラム)までも全て知って使っているわけではない。初学者には納得いかないかもしれないが、使っていくうちにそのアプリ(式)の全容や他のプログラムとの共通点が理解できていくこともある。

根底として流れているのは一般的な数学の基礎あるいは[その人独特の癖]である場合が多い。どちらもその人なりに理解されるのがもっとも手っ取り早く、自然な方法であるとおもう。アプリ自体が「その人に有用である」からこそ利用されるものであるのだ。