人の信用の及ばぬところ

お金は人の信用の具現であるから、人の信用の及ばぬところは「知らない人」である。

飛行機で移動するほど遠いところに住んでいる人を我々はほとんど知らない。あれよという形で知っているとすれば、それはその国の『国民性』であったりほとんど個性のない『ニュースで知った形』といったものだ。それはいわば漠然とした統計値であり、信用のある人もいればない人もいるだろう。だが我々はこういった形で存在するものでは決してない。影も形もあるのだ。