知覚

光はこの世界の一部である。従って我々の一部である。知覚していないものは繋がっていないものと見做す。すなわちわれわれは知覚しないことでその世界から一時手を離す。しかし以前としてその世界は知覚主の一部であり、足が離れている。目に映っていない、としても世界から完全に離れたものではない。依然として世界は彼の手足なのである。光を一つ二つと数えるわけではないが、この世界の光の量は決まっている。光に換算するとE=mc^2と言われている。すなわちこの世界のエネルギーの総量だ。核爆発の強さを知っているわれわれにとって、すべてを光に換算するとしたら、ものすごいエネルギーだ。これとは逆にわれわれの知覚は、光を察知して、体重である体を動かす。ある意味逆の向きの爆縮した体の動かし方をするのだ。