新しい命

このように光速を越えられなくてもハビタブルスペースへの移動が可能だと分かったところで、今度はもっと実用的にハビタブルスペースを伸ばしていくことを考えたい。これを考えるのはすなわち、火星、木星の衛星、土星の衛星、天王星海王星へとハビタブルスペースを広げていくことに他ならない。もちろん往来も考えて快適さを増していかなくてはならない。最初の火星移住計画は命懸けになるという今の試算ではあるが、中継する安全ステーション(今でいう警察署・消防署などの避所地点)などを増やしていけば、この試算も徐々にリスクを減らしたものにしていけるだろう。一方でダークマターダークエネルギーブラックホールを研究・解明していくことで、「光速を越える」ような移動手段・方法も発案されるかもしれない。私としてはこちらの方に期待したいが(銀河を越えるとなったら確実にこのレベルだろう)、とりあえず我々には誰にも頼らずにハビタブルスペースへ飛び立ち、宇宙で落ち合う、あるいはまったく新しい出会いがあると考えられるようになっただけでも「新しい命を手に入れた」といえるのではないだろうか。みんなスタート地点はバラバラ。俺は自分が作った飛行機で自分が空を飛んで大丈夫というところから始めたい。そうしてみると人に望んでいることを自分がやることがどのくらいなのかわかる。