遊園地

ムダな金を使って取り繕って繋がれた命。自分のためにならないものは何一つ真実じゃない。言葉も。だけど現金だけに見た目を連れて歩く。穴が開いたみたいな目を。誰も言葉を信じちゃいない。確かに。顔を上げて歌うような歌は。私の歌しかないんだろう。手に入るような顔はない。追いかけもしなかったそれを。気怠く開いたiPhoneのページに。僕も君も。見たいものなんてなかった。永遠の美しさを知っていればこそ。それは名前でしかない。遊園地を歩く。やけに普段より背が高い人が多いような気がしてる。男も女も。そういった人を選んで連れて歩いてるのか。そんな気がしてしまう。聞いてみるとやけに人の評価を気にする様子から。少しかわいい人が多い気がして。そんな自分を見せれてる。そんな気がしてる。まるで恋人たちの決勝戦みたいに。俺は老けている。君を包めるほど高身長でもない。それだけが真実。スリル関数がやけに浮いて見えた。昨日も風呂に入っていなくても。遊ぶ時間を繰り出して。何の損もなく君を一歩で押し出すことなんてできないもんな。だからだよ。スクリーンを袖に右左と取り繕えないギリギリの命が並んだ。一日二回歯を磨く俺だってそんなもんだ。一日一回風呂に入る俺も。プロテインを3度飲む俺も。毎日こたつで寝ちゃえない俺も。果たしてあの子はそんなこと考えない。毎日朝まで遊んでジャージを着てたって誰も近づけない。そんなもんだよ。後ろめたさをよそに純粋に友達を欲しがってた。避妊せなあかんとか。そんなこと誰もお目が高くて。一流企業の誰かと付き合ったとかとんちんかんな回答を返した。君は今も祈っているだろう。どうかバカな笑い声が。俺は知っているんだ。こんな俺でさえまだ喋り足りないよ。やんちゃな話がしたい。宇宙際の望月新一の話はすごかった。連鎖の連鎖で話をしているそれをどうか聞いてほしいと。まさに宇宙際連鎖でもって一つの真実を突き止める。実際そうでもしなきゃ今では強気の話なんてできないのかもしれないな。だから皆が話すべきなのはこのような宇宙際連鎖でもってある評価ができるような真実の話なんだ。これをポートフォリオの一部にしようよ。実験タイトな話なんかじゃなくて。そういえば物性物理もトポロジカルなチャーン数の話がメインになってる。今や幾何学的なタイヒミュラー空間がなくしては物の表面すら見えなくなっているのだ。人の顔に何を見てるってゆうんだ?旅行でもしてるのか?そういえば俺も若い頃それをしてた気がする。アトラクション待ちの耳に当てたiPhoneから流れるタイヒミュラー空間を。愛なんて笑ってるって思ってたけど。嫌なほど定位置にいるそれを。君に会うのに歯を磨いてたらオシマイなんだよね。それは決してきれいにはならない。言葉も。思想も。とても暴力的なもんだ。取り繕わずには生きていけない世界がずっと続いてゆく。日増しに取り繕う重圧と手間と時間を増しながら。作られた顔がギリギリの線で広がっていく。君は祈りを増していくばかり。周りにヒリヒリとした焦りを撒き散らしながら。小まめにブラシを変えていくのがよかろうか。新しい毛先に変えて歯茎から血が出るようではいかんな。新しい毛先に月に2,400円は掛かるってことだ。