医療は本来採算の取れない本質をもつ社会福祉

医療は本来積極性をもたない。幸福追求行為であれば化粧品、食品であるといえよう。欲なさげな顔を見せて人を不幸にとどめておくのは忍耐をもっている人間の思う存分には幸せになれないところの闇の腑である。我々は社会にこの闇の腑を存続させている。逆にいえば楽しいと思わせて体を蝕む覚醒剤を流布させる反社もこれに伴って存在する。人を傷つけることに積極性はないのである。幼少期の傷といえよう。われわれは自分の体を守れるか。有名や強いというだけで人は傷つくのである。国や都道府県が医療のあり方に干渉するが、よくいえば基準を与えるが、開業医制を基本とする主体は地域であり、市町村である。もっといえば我々市民そのものなのである。市民そのものでなければ採算の取れない本質をもつ社会福祉である医療たり得ない。