野獣はこの世界のエアシステム

君を思うと。生まれてもない。生きてもない。僕はなんて言えばいいんだろう?君を思うと。この広い世界で。恋だけが。真実だと思える。触れたい。声の余った分だけ。きれいにも抱きしめられない。野獣みたいに囚われたイメージは。この世のイメージ。僕は君を世界に想っても。君の世界は僕になれないかもしれない。もっと機械的で防衛システムな。スマートな部分は君が持っていて。野獣と戦えるよう。飼い慣らすなんてことは君はしないから。その部分は好きな部分。一対一で話し合った声。スマートじゃない。勇敢さが。君の持ち味。唯一必要なもの。勇敢さを一つ重ね二つ重ね。君は戻れなくなった。パパと君だけが知っている。そんなパパにも僕はなれないから。野獣でもなければ。防衛システムに近い。感情を向き合いたいのは野獣と錯覚して恋に落ちてしまえば。覚えてるだろう?僕はまたハンパなセリフを受け持って。戦うべきものは体に残ったハンパ感。それを纏ってそれでも言いたいことは。君が好きだってこと。それには一点の曇りもないから。だから君はこの指輪をあげよう。それを信じてもらえる?それは見るもんであり。身に付けたら誰かが見るもんになる。ビジネスのオフィスのスタイルのコピー機の前。そんなもんいらないよな。確かに消え去るんだ。僕らがその仕事を終えたとき。ゆく先は系外の誰もいない畑だから。それは誰かのためだったけど。いまは僕たちのため。キッチンで後ろ姿を抱き締める。白い僕たち以外に音はないよ。野獣はこの世界のエアシステム。簡単にも撃ち落とせる宇宙経路を。どうやって力を示して君を持ち去って平気でいられる?誰かに許されて君は存在するわけじゃないだろ?それなのに。命の経路を断つのは火を見るより明らかだった。君は存在しない。誰の目にも入らない。僕だけを信じて誰にも知られないで飛び立つんだ。性の名をそこから除いて。愛してると言い合える。それは焦った環境だろう?どこの頭の部分にそれがある。それがあって消えない?体も心も。僕がここにあったなら星になるよ。君はただそこに帰ってくると。夢があるかぎり君がいるよ。