スポットライトの縁の粘性と圧縮性

すぐそばにある欲望の機械化。今すぐにでもその奴隷になれる。誰もがそこに喰らいついても。地についた足はこちらがわにある。二重人格を否定してみようじゃないか。そうつまりは自分の足跡を消すこと。現金化がすぐ間近まできてる。君が飛び立とうとしてる。口車でもって頭を押さえつけても。飛べない鳥は逆さまになる。映った世界はそのまんま。男はきたない。欲望のまんま女を押さえつけて。実に巧妙よね。誰もいない玄関の前冬の風の中で笑う小さな命。確かにいこうねと呟いていた。嘘よね。欲しかったものもスポットライトの縁の粘性と圧縮性と知った。コンカーソング。それは人と競うためのもんじゃなく。自分が自分であるためのもの。自分のものにしたいといつでも思っちゃうんだけど。それとは死ぬほど相容れないもの。実際は秋風の下しゃがんで肩についた埃を払う。