公衆という私に公衆はない。

公衆という私に公衆はない。実体は存在しない。私的な存在。姿も形もある。同じ地球に住んでることさえ信じられない。同じようには見えていないからだ。あなたに届かない。それを公衆といって。あなたまでのルートを探す。するとあなたからは私に届かない。ふたりは巡り会えない。あなたからのルート。それは。いつか見たオフィスのすれ違いのちょっとした姿。それだけでいろんな世界が膨らんだ。いろんな世界をフレーバーのように旅して回った。獣も世界も思うがままで。平伏した世界にあとはなかった。だったら顔を上げろ。スカートの中に顔を突っ込むんじゃなくて。私を好きな世界と平行世界が覚束ない。いつだってぽっちと手を出してくるすれ違うにも覚束ない厄介な世界。なぜ男がここらへんを彷徨いているのか。そんな恋の世界とここらへんは厄介な話になった。いつから男は女と付き合うのに背景をアピールするようになるのだろうか。彼は自然とここらへんを遊んでいる。どっかのコーチみたいなあいつは出場を条件に抱かせることを選んだ。つまりはあいつの女だ。戦うことを生業としてはならないが。骨まで染みている権力闘争に。白も笑って済ますもない。残念だよな。本人不在で医師に話を取り付ける。おまえが病原体だ。そしてこれしかない。半歩上にあるこころの声も。そこに乗っかって話をしているムダな権益も。